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新年のごあいさつ
新年のごあいさつ
千葉県農協健康保険組合
理事長 林 茂壽
謹んで年頭のご挨拶を申しあげます。
世界を震撼させております新型コロナウイルス感染症の発生から約2年がたち、被保険者ならびにご家族の皆さまにおかれましては、引き続き生活環境の大きな変化への対応を余儀なくされる難しい時期を過ごされているものとご推察いたします。
このような状況の中におきましても、当健康保険組合の事業運営につきまして多大なご理解とご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。
昨年は、ワクチン接種が進んだものの、ウイルスの新たな変異株による再流行の懸念もあり、未だ感染症の脅威は続き、改めて「健康に生活すること」の大切さを実感されている皆さまも多いと存じます。
一方で健康保険組合を取り巻く情勢は、本年よりいわゆる「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者に移行しはじめることで、高齢者医療制度への納付金が急増することが見込まれています。
加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済への打撃と賃金水準の低迷によって、健保財政の柱である保険料収入が減少しており、また現役世代の高齢者医療への負担は限界に達していることから、国民皆保険制度そのものの存続が危ぶまれている状況です。
国では、全世代型社会保障制度の構築をめざし、後期高齢者の医療費窓口負担を原則2割とする改正を決定し、本年以降順次施行される予定となっておりますが、一連の改革内容は制度の持続性を確保するには十分とはいえず、現役世代の負担軽減に向けた改革が一層進むことが望まれます。
当健康保険組合といたしましては、引き続き新型コロナウイルス感染症の動向を注視するとともに、効率的な事業運営により、健全な財政運営に努め、重症化予防等データ分析に基づいた効率的な保健事業を推進してまいります。
皆さまにおかれましても、日々の生活に運動習慣を取り入れる等、健康にご留意いただきますとともに、対象となる方は疾病の重症化予防対策の要となる特定健診・保健指導を必ずお受けいただき、健康管理の指標としてお役立てください。
最後になりますが、本年が皆さまにとって心身ともにすこやかな1年をお過ごしになられることを心よりご祈念申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。