新着情報
新年のごあいさつ
新年のごあいさつ
千葉県農協健康保険組合
理事長 林 茂壽
謹んで年頭のご挨拶を申しあげます。
被保険者ならびにご家族のみなさまにおかれましては、清々しい新年を迎えられたこととお慶び申しあげます。
また、日頃より当健保組合の事業運営につきまして多大なるご理解とご協力を賜り、深く感謝申しあげます。
昨年は、長らく続いた新型コロナウイルス感染症のパンデミックが収束に向かい、経済・社会活動の正常化が進みました。
しかしながら、明るい兆しが見える一方、健保組合を取り巻く環境は、団塊の世代が75歳以上となり、後期高齢者へ移行し始めたことに伴う後期高齢者支援金の増加に加え、新型コロナウイルス感染症の分類変更による受診抑制の緩和、またインフルエンザなどの影響により医療費の増加傾向が強まるなど、ますます厳しい局面を迎えています。
こうした状況の中、政府は、今後も続く超高齢化や人口減少を見据え、出産育児一時金の一部を後期高齢者医療制度が支援する仕組みの導入や、後期高齢者の保険料負担の見直しを含む健康保険法等の一部改正を行いました。
現役世代の負担軽減効果は十分とは言えないものの、世代間の負担格差の縮小、負担能力に応じた公平な負担という観点では一歩前進したものと考えています。
今後も持続可能な制度の構築に向け、さらに実効ある改革の実現が望まれるところです。
一方、前期高齢者納付金については、被用者保険間の格差是正の観点から一部に報酬水準に応じた調整が導入されますが、現役世代の負担軽減という改革の趣旨を踏まえれば、これ以上の報酬調整の拡大は認められる状況ではありません。
さて、本年は、4月から第3期データヘルス計画及び第4期特定健診・特定保健指導が始まります。
これまでに蓄積したデータを活用し、エビデンスに基づく疾病予防事業が促進され、特定保健指導においては、実施結果が重要視されるアウトカム評価が導入されるなど、より効果的な取組みが強化されます。
また、秋には従来の保険証の廃止が予定されていますが、医療DXの普及によって医療の質や効率性が向上し、医療費の削減につながることが期待されています。
当健保組合では、このような環境の変化に対応し、生活習慣病をはじめとする疾病の発症・重症化予防に重点をおき、データを活用した保健事業をさらに推進してまいります。
結びに、本年がみなさまにとって実り多き一年となりますことをご祈念申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。