謹んで年頭のご挨拶を申しあげます。

 初めに、昨年の台風第15 号、19 号及び未曾有の豪 雨により甚大な被害に遭われました被保険者とご家族の皆さまに、改めて心よりお見舞い申しあげるとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。

また、日頃より当健康保険組合の事業運営につきまして多大なご理解とご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。

　健康保険組合を取り巻く環境は、高齢化や高額薬剤の登場などによる医療費の増加を背景に厳しい状況が続いており、全国の健保組合で保険料率の引き上げを実施せざるを得ず、現役世代の負担は膨らみ続けています。

　２０２２年以降は、団塊の世代が後期高齢者へ移行することから、健保組合が拠出する後期高齢者支援金が急増し、さらなる保険料負担の上昇が危惧されています。

　健保組合はもとより、医療保険制度全体の急激な財政悪化が見込まれている状況下、健康保険組合連合会では、目前に迫る医療保険制度の危機に対し、本年の「骨太方針２０２０」に後期高齢者の原則２割負担を軸とした高齢者医療費の負担構造改革を盛り込むよう訴えを強めています。

　一方、少子高齢化により社会保障の支え手が減少するなか、健保組合には、健康寿命の延伸と医療費の増加抑制を担う役割が一層求められています。

当健保組合といたしましても、コラボヘルスを推進し、データ分析に基づいた効果的かつ効率的な保健事業を実施して、皆さまの健康増進をサポートしてまいります。

　オリンピックの年、スポーツへの関心も高まります。皆さまにおかれましても、日々の生活に運動習慣を取り入れ、健康にご留意いただきますとともに、対象となる方は特定健診・保健指導を必ずお受けいただき、健康管理の指標としてお役立てください。

　最後になりますが、本年が皆さまにとって実り多き一年となりますことをご祈念申しあげて、新年のご挨拶とさせていただきます。